意外と見落としがちな練習モデル確保の重要性とモデルハントのコツ!

美容師を目指すあなたへ!

美容師がアシスタント(見習い)からスタイリスト(技術者)になっていく過程で、必ずお世話になるのが、カットモデルパーマモデルなど練習モデル

特に若手美容師(アシスタント)にとってこのモデルはとても重要理由は2つ。

モデル(本物の人間)の頭髪を使って実戦的な練習をすることで、ウィッグ(練習用の人形)での練習だけでは得られない知識と経験を得ることができる。

●モデルとしてお世話になった方たちは、スタイリストデビューした時に、お客様になってくれる可能性が高い。

逆に、モデル探しを軽視すると実戦的なスキルアップは遅れ、未来のお客様を逃がしてしまい、同期や後輩に遅れをとってしまうことになり、悔しさや恥ずかしさを味わうことになりかねません!

そうならないためにもこの記事を読んで、モデルの重要性と具体的なモデルの探し方を学んでください。

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ウイッグでの練習だけでは得られないモデルならではのメリット

美容師がお世話になるモデルとは、【カットやカラーなどを無料で施術させてもらう対価として練習台になっていただく】ための存在。

普段の基礎的な練習はウィッグ(人形)でやりますが、やはり人間の頭髪で練習するほうが圧倒的に実戦力が身につきます。ウイッグと人頭モデルの違いや人頭モデルの具体的なメリットを挙げてみましょう。

★ウィッグは基本的に頭の形、毛髪の量、毛髪の流れ、毛髪の生え方が決まっている(個体差で微妙な差はあり)。一方で人間は人それぞれで全ての要素が違ってくるので、後にお客様を担当する際の対応力が身に付く。


★カラーやパーマなどの薬剤を使う施術の場合、人間のモデルはウイッグと違い髪質も様々で、体温もあるため薬剤の作用の仕方が違ってくる。人頭モデルだと顔や衣服に薬剤が垂れたり付かないようようにする緊張感もあるので、ウイッグよりも実戦に役立つ練習になる。


★人の髪を触るのに慣れることや、人とコミュニケーションをとりながら施術をする訓練ができるのは、ウイッグではなく生身の人間であるモデルならではの利点。


以上のようなメリットがあり、それゆえに多くの美容室ではウィッグでの練習に加えて人間のモデルでの練習にも力を入れています。

美容師が練習モデルにお世話になるのは、主にアシスタントからスタイリストになるまでので間です。その間にモデルさんの頭髪をお借りして、様々な施術内容を実戦練習させてもらいます。若手美容師のスキルアップのために欠かせないのが練習モデルなのです。

モデルの種類と用意する順序

美容師がお世話になるモデルの種類は主に5つ。

①シャンプーモデル

②カラーモデル

③パーマモデル(ストレート含む)

④カットモデル

⑤セットモデル

これらのモデルさんを用意しなければならない順番は上の番号順の通り。
(シャンプーは必ず1番最初で、次にカラーやパーマは同時並行で進むイメージ、カットとセットは後半のほうです。)

この、モデルの種類と必要になる順序は頭に入れておくと良いですよ。

モデル練習会にモデルを用意できないと困る

モデルを用意するのに苦労する人はけっこう多いです。中には、モデルを使っての練習当日になっても準備できずに練習に参加できなくなる人もいます。

『ドタキャンされた』『病気で来れなくなった』など、どうしようもない理由であれば仕方がないですが、そうでない場合は先輩や店長らに準備不足を指摘されても仕方がありません。

少し厳しいようですが、そのモデル練習当日までは日数はあったはず。にも関わらず、モデルを用意できなかったとなると・・・自分自身のせっかくのスキルアップのチャンスを潰してしまうことになります。(上でもお話したような人間モデルを使った練習ならではのメリットをまったく得られないので・・)

これはとてももったいないことですよね。だからこそモデルはできるかぎり用意しておく必要があるわけですね。

練習モデルを確保する4つの方法

モデルを確保する方法を難易度が低い順に4つご紹介します。

① 難易度低 家族、親戚、友達などにモデルを頼む

難易度中 家族、親戚、友達に誰か紹介してもらう

難易度高 友達まではいかないが顔見知りに声をかける

難易度MAX  街で知らない人に 声をかけてモデルをお願いする

一つずつ見ていきましょう!

①家族、親戚、友達などにモデルを頼む

一番身近な親や兄弟(姉妹)、親戚、友達などには気軽にモデルを頼みやすいですよね。ここでモデルに協力してくれる人を多く確保できればかなり楽です。できるだけ集中的に掘り下げることをオススメします。

身近な人ゆえに、モデル練習の際も互いに緊張せずにリラックスした状態でカットやカラーをできるのも身近な人をモデルにする大きな利点ですね。

②家族、親戚、友達に誰かを紹介してもらう

自分に近しい人から紹介してもらうことのメリットは、関係性が直接的ではないにしても、互いに共通の知り合い(紹介者)がいることで親近感や安心感が得られやすいところ。

紹介される側も、友人の友人や知り合いの知り合いで全く縁もゆかりもないとは言えないので、比較的OKをもらいやすくもあります。ここも深掘りしていけば、お抱えモデルのストックを増やしやすいので良いですよ!

③知り合いとまでは言えない顔見知りの人に声をかける


例えば、、

よく行くコンビニの顔なじみの店員さん

行きつけの洋服屋の店員さん

たまに行くカフェの店員さん

などなど、友達ではないし、知り合いというほどの関係でもないけど、顔くらいは覚えてくれている。そんな人に声をかけてモデルをお願いしてみるのがこの方法。

少し勇気が要りますが、全く知らない人に話しかけるよりはハードルは低いはずです。店員さんなら、接客する姿や話し方から優しそうな人を選んで声をかけてみるのもありです。

もし、断られたとしても、『またカットやカラーをしたくなって、モデルやってもいいかなと思ってくれたら気軽に連絡ください♪』と、さりげなく名刺を1枚渡しておくと良いでしょう。

④街で知らない人に声をかけてモデルをお願いする

知らない人に声をかけるのはハードルが高いです。ぶっちゃけ僕もこれが一番の苦手でした。その時ばかりは、迷わずガンガン声をかけまくるキャッチセールスのお兄さんが勇者に見えましたから。笑


これはもう場数を踏むしかないです。ウザがられたり、無視されたりなんてのは普通にあることなので、いちいち気にしていては精神が保ちません。僕の経験上、数をこなせば多少は慣れる人が多いですね。

声をかける人は自由にこちらが選べるわけなので、そこを利用するのが成功確率を上げるポイント。例えば、、

★カットモデル・・・街行く人の髪の状態をチェックして、髪が伸びていてそろそろカットしたそうな人


★カラーモデル・・・根本の新しい毛が黒くて毛先は明るいような、近いうちにカラーをするだろうなと思われる人


★ストレートパーマモデル・・・クセ毛で悩んでそうな人


というふうに、こちらの探しているモデルと、相手の欲求や悩みを解決することを合致させれば良いのです。そうすることで、街中でのモデルハント成功率は上がります。それに加えて声をかける数を増やすこと、そのための勇気があれば良いですね。


どうしても『知らない人に声をかけるのが苦手で無理!』という方は、①や②の難易度が低いモデル獲得方法に力を入れましょう。そこで十分な数のモデルさんをまかなえるようにすれば問題ありません。

モデルがたくさんいることの最大のメリット

それは、、モデルさんたちは自分がスタイリストデビューしたあとの最初のお客さまになってくれる可能性が高いこと。この事実こそが、モデルさんを増やしておく最大のメリット。


スタイリストデビューしてから初めのころは、お客様が少ないのが普通。でも、モデルだった人たち=質の高い見込み客ですから、スタートから圧倒的に有利に立てます!(マリオカートのロケットスタートなみに)


だからこそ、モデル探しとモデルストックに力を入れるべきだと言えるのです!今回お話した内容を理解し、実践すればモデルの準備に困ることがなくなるだけでなく、未来のお客さんを増やすことにもつながっていきます。

これからあなたがスタイリストになっていく過程で、たくさんのモデルさんにお世話になり、スタイリストになってからも良いお付き合いが続くといいですね!

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