美容師をしていると、いろいろなお客様と出会います。中にはちょっぴり困ったお客様に当たることも・・・
あなたがこれから美容師の仕事をしていく中で、今からご紹介するようなお客様を担当する日が来るかもしれません。
そんな時のために、様々なちょっと困ったお客様たちのことを知っておいて、慌てず騒がず上手く対処するための参考にしてもらえればと思います。
僕が本当に遭遇したちょっと困ったお客様たち
ケース1 完全に熟睡してしまうお客様
美容師にシャンプーをしてもらうのはとても気持ちいいので、シャンプーやトリートメントの施術中にウトウトしたり軽くて眠ってしまうのはよくある光景ですよね。
でも、僕が担当したお客様でカット中に本気の深い眠りに入ってしまった人が・・。
カットをしていると、眠りに落ちたお客様の頭がカクンッと真横に倒れ、(ん!?おっ!!??)と思った僕はお客様の頭を両手で抱えて元の真っ直ぐの位置に戻し、、
たかと思うと今度はさっきとは逆方向にカクン!次は前!後ろ!と、どうやっても頭が倒れる状態に・・汗
声がけをしてもまったく起きる様子がなく、(こりゃダメだ!)と思った僕は、とりあえずそのお客様を寝かせておいて次のお客様を先にカットすることに。
途中アシスタントの子に寝ているお客様の様子を見ておいてもらい、約1時間後に目を覚ましたので、ようやくそこから無事にカットすることができたんです。
その爆睡したお客様は霊媒師的なお仕事をされている方でした。そのお仕事がものすごくエネルギーを使うらしく、時折本人も気づかないくらい一気に深い眠りに入ってしまうそうで、それがちょうど僕がカットしている時に来たわけですね。汗
この時は1時間ほどでなんとか目を覚ましてくれたけど、もし、2、3時間も目を覚さなかったらかなり困ったと思います。
ケース2 施術途中で希望の変更をしてくるお客様
お客様とのカウンセリングの結果、ロングヘアからミディアムへのスタイルチェンジをすることに、、
カットを進めていき20分ほどが経過、ほぼ形が出来上がってきた時、突然『やっぱりショートにしたいです』と言われたお客様・・・
(えぇ!??今から??これからショートにするにしてもまたカウンセリングが必要出し、かと言って次のお客様も待ってるし・・どうする!?どうするよ汗)と心の中で思った後、
『お客様、やはりショートにされたいと言うことですね?でしたら、ヘアスタイルを決めるためにもう一度カウンセリングをきちんと行う必要があります。
次のお客様もお待ちになられておりますので、もしお時間がよろしければ20分〜30分ほどお待ちいただいてもよろしいでしょうか?』
と聞くと、『大丈夫です』との返答をいただき、次のお客様をカットしてから再び戻り、もう一度ショートカットにするためのカウンセリングをしてからカットをしました。
次のお客様が待っていなければミディアム~ショートへの変更にすぐ対応できたのですが、この時は次のお客様が待っていたので少し困りましたね。
無事に切り抜けることができてホッとしたのを覚えています。
ケース3 体が大きすぎてヤバいお客様
僕のお客様でプロレスラーの方が何人かいたのですが、そのうちの1人がレスラーの中でもかなり大きな体の持ち主だったんです。(身長190以上で体重が120〜130Kgほど)
カットをする時やシャンプーの時に座るイスが壊れるんじゃないかとガチで心配になるほどでした。(ミシミシ言ってたし)
シャンプー台で仰向けに寝るそのレスラーの方に『体勢は大丈夫ですか?』と聞きながら、心ではシャンプーの椅子にも(大丈夫ですか〜?汗)と聞いていたのは内緒。笑
あと、カットクロスが首後ろまで届かないのも大変でした。届かない部分をテープで補って対応したのを思い出しますね。
体格的には規格外でいろいろと心配でしたが、内面的には心の優しい方だったのでその点はとてもやりやすかったです。
ケース4 おしゃべりが好きすぎて離れるタイミングを与えてくれないお客様
これは、ある1人の人というわけではなく、特に年配女性のお客様に見られるケース。
カットやカラーやパーマなどを施術している時に、お話好きの方の中には凄い勢いで途切れることなくしゃべり続ける方がいます。
こちらとしては、カットが終わって次のお客様のところに行きたいだとか、カラーを塗り終わって一度ゴム手袋を洗いにその場を離れたいと思っている。
それでもお客様の話が途切れないことには、言葉を挟むことも無視していなくなることもできないジレンマに陥るわけですね。
対処法は、おしゃべりがひと段落するまで少し待ってみて、それでも無理そうなら思い切って、
『〇〇様すみません。もう少しお話聞いていたのですが、次のお客様がお待ちなので一度失礼いたします。またお話聞かせてくださいね。』
と伝えるのが良いです。
僕の経験では、それでそんなに嫌な顔をする方はいませんし、むしろ『あらやだ、また喋りすぎちゃったわ』となることがほとんどですからね。やんわり優しく伝えるべきことをきちんと伝えるというスタンスでいきましょう。
その他のちょっと困ったお客様
先ほどの4つのケース以外には
●前髪の長さをミリ単位で調整させるお客様
●嫉妬深い彼氏がずっと監視してくるお客様
などもいましたねぇ〜(しみじみ)
この先、あなたの美容師人生の中でいろいろなお客様に出会うでしょう。中には、今回お話したようなちょっと困ったお客様たちに困ることもあるはず。
その時は、できるだけ冷静かつ穏やかに対応してあげてください。大切なお客様ですし、そういうお客様ほど上手く対処すれば熱心なファンになってくれますよ。(話のネタにもね)
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